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【ダイエットにプロテインを摂る理由】正しい知識を徹底解説!

目次

ダイエットや筋トレに取り組んでいる方なら、
日常的なプロテインの摂取はもはや常識レベルで心がけができているところかと思います。
ただダイエット初心者の中にはそもそもプロテインが何なのか分からない!といった方や、
プロテインにまつわる誤った情報によって
やや懐疑的な見方をされてる方も多くいらっしゃるのが現状です。

そこで今回は初心者の方にも分かりやすく、
プロテインについて理解を深めることができるような詳しい解説をしていきたいと思いまので
是非ご一読ください。

そもそもプロテインって何?

プロテイン(=protein)とは、ズバリ
たんぱく質のことを指します。
この両者は英語か日本語かの違いで意味としてはイコールです。
元々の語源はギリシャ語で
最も大切なもの“を意味するプロティオス(=proteios)から来てるみたいです。

ヒトの体の80~90%は水とたんぱく質で成り立っていますから
最も大切なもの“という意味を持つのも頷けます。

ただ、なんとなくプロテインって聞くと
最初に連想するのはよくマッチョの人が飲んでる”アレ”ですよね。

もちろんアレとはプロテインドリンクに他ならないのですが、
普段みなさんが口にしているお肉や魚、卵、大豆なんかも立派なプロテインのひとつなんですよ。
前述した通りprotein=たんぱく質ですからね!

昨今のフィットネスブームの追い風も受けて、
街のスーパーやコンビニ等でプロテインと銘打った商品をよく見かけるようになりましたから、
ひと昔前と比べてプロテイン=マッチョのための飲み物!なんて誤解をされている方は
肌感として少しは減ってきているかなという印象です。

プロテインって何でできてるの?

誤解のなき様これからお話するプロテインは、
主にサプリメントとして売られているプロテイン商品(プロテインパウダー、プロテインドリンク、プロテインバー等)を指しますので予めご承知おきください。

サプリメントとして売られているプロテイン商品は牛乳や大豆を主な原料として作られています。

各メーカーによって味や風味の違いはあれど根本的に使われている原料は全て同じです。
決して人工的に生成された怪しいものではありませんので、この辺りになんとなく抵抗があって購入したことがなかったって方はぜひご安心ください。

ここまでのお話で何となくプロテインについての理解はして頂けたと思いますので、次にプロテインにまつわる誤解について解説していきたいと思います。

プロテインにまつわる誤解

①プロテインを飲んだらムキムキになる!?

これは昔から言われてきたことで、一度はこのフレーズを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

結論から申し上げますと、プロテインを飲んだだけでムキムキになることは絶対にありません!
おそらくこの話は、前述した通りマッチョの人がよく飲んでいるからという理由でどこからともなく広まった誤解なのでは?と推測しています。

そもそもムキムキになる=筋肉がつくという現象はヒトが元来持つ適応能力によるものです。
トレーニングや激しい運動によって筋肉が傷つけられる(筋繊維の微細な損傷)と、ヒトの脳は”体の組織が壊された!”と判断します。
これはヒトの体にとって脅威になりうるものなので、次にまた同じ刺激を受けた時にその負荷に耐えられるよう筋肉を太くして体を守ろうとする働きが起こります。
この適応能力を応用して人々は筋トレをして体を大きくしようとするわけです。

進学や就職をした最初の1日目ってどこか不安に感じたり、緊張したりしますよね?
これが半年経ち、1年経ってもその不安や緊張の度合いが全く変わらないなんて人はおそらくいないと思います。
これは環境に適応した結果によるものであり、筋肉が太くなるプロセスと非常によく似ています。

少し話が逸れてしまいましたが、外的負荷が全くゼロの状態で、単なる栄養素であるプロテインを流し込んだところでムキムキになることは絶対にあり得ないんです。

②プロテインを飲んだら太る!?

これも非常によく聞く話ですよね!
これに関しては”場合による”。というのが的確な答えでしょうか。

そもそも太るか痩せるかにおいての大原則はカロリー収支です。

摂取カロリー>消費カロリー=太る
摂取カロリー<消費カロリー=痩せる

ですので、これまで摂取カロリー=消費カロリーだった人の食事にプロテインが加えられれば当然カロリー過多になるので、太るということも言えるかと思います。

ここで言えることは太る要因がプロテインにあるのではなく、カロリー収支にあることだということです。

プロテインを飲んでも太らないとは言い切れないが、プロテインを飲んだからといって太るとも限らない。ということから”場合による”という表現をさせて頂きました。

以上のことから、プロテインを飲んだら太るんだ。と思いこんでいた方にとっていいニュースであったと感じてもらえたら嬉しいです。

たんぱく質の働き

たんぱく質は生体維持に欠かすことができない栄養素になります。
ただ筋肉を作るだけではなく、内臓や皮膚、髪の毛、骨、歯など、ヒトの体こどれをとってもたんぱく質が関わってきます。血液やリンパ液などの体液、体の機能を調節するホルモン、食べ物の消化・吸収をはじめ体内の化学反応に不可欠な酵素の生命現象の全てはたんぱく質が中心となっています。
たんぱく質なくしてヒトの体は成り立たたないということが分かります。

たんぱく質は1日にどれくらい摂ったらいいの?

ここまでお話をしてきたらたんぱく質が生体維持にどれだけ重要かをお分かり頂けたかと思います。
そして次に気になるのが果たして1日にどれくらい摂ったらいいのか?というところ。

これはもちろん人によりますが、おおよそ体重x1~1.5g位が摂取量の目安になります。
体重60kgの人で、1日60~90gほど。
この量はコンビニに売られているサラダチキンに換算すると約3個分に相当します。

食が細い方にとっては”そんなに食べなくちゃいけないの?”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。それだけの量を毎日摂取しなければいけないのかとなると、なかなか苦痛ですよね。
ここで初めて登場するのが実はサプリメントなんです!
サプリメントの意味をネットで調べてみると補充や補足といった意味が出てきます。

つまりサプリメントの本来の役割とは、足りない栄養素を補うことなんです。
一日3食の食事の中で摂りきれない栄養素をサプリメントを活用して補えればいわゆるバランスの良い食事を実現することが可能となります。
裏を返せば一日の食事の中で必要な栄養素をしっかりと摂取できていれば、サプリメント
は一切必要がないということです。

筋トレしてるから、ダイエットしてるからといって必ずしもサプリメントとしてのプロテインが必要とは限りません。

食事がストレスの元にならないように、サプリメントを日々の食生活に上手く取り入れていくのがベターかと思います。

DIT(食事誘発性熱産生)について

次にダイエッターにとってたんぱく質の積極的な摂取がなぜ有効か?についてこちらでお話していきたいと思います。
DIT(食事誘発性熱産生)を簡単に言い換えると、食べた食事を消化・吸収する過程で消費されるエネルギーのことをいいます。
このDITは栄養素によってそれぞれ異なり、たんぱく質で約30%、脂質で約4%、炭水化物で約5%と言われています。

すなわち、1日60gのたんぱく質(たんぱく質は4kcal/g)を摂った人で、60gx4kcal=240kcal のエネルギーを摂取することになりますが、そのうちの240kcalx30%でたんぱく質を一日に60g摂ることで、それを消化・吸収する過程でおおよそ72kcalもエネルギーが消費されるということになります。

たったそれだけか!と思うかもしれませんが、これを3か月継続すると実は脂肪約1kg分に相当するんです。
食事を摂っただけで3ヶ月で純粋に1kgの脂肪を落とせたら誰でも嬉しいはずです。

脂質や炭水化物に比べDITの高いたんぱく質は積極的に摂取していきたいものですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はプロテインについて理解を深めることができる詳しい解説、
たんぱく質とは何か?というところから、たんぱく質を摂取するメリットについてお話させて頂きました。
まだまだ栄養素として奥が深いたんぱく質。
語りはじめると止まらないので今回はこの辺にしておきます。
また次回以降の記事でたんぱく質についてのより詳しい内容を解説していきますので是非ともお見逃しなく!

<監修>

パーソナルトレーナー:佐久間 遼
所属:パーソナルトレーニングジム SILVERBACKGYM
経歴:某有名トレーニングジム出身
   2015年度ベストボディジャパンファイナリスト
資格:NSCA-CPT


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